避妊薬の服用を開始する際には必ず医師の診察と、体質・体調に合わせた助言が行われることになっています。
避妊薬のリスクには避妊の失敗程度しか無いというように考えている人もいるのですが、実際には避妊薬が持つリスクはそれだけではありません。
そのリスクの一つとしてあるのが、血栓症を引き起こすという副作用です。
血栓症とは動脈などの血管の内側がはがれたり、破れたりすることでかさぶたのようなものができてしまうという症状です。
血栓自体が即座に命にかかわる事態に発展するということはあまりありませんが、血栓によってせきとめられた血液で血管が膨らんで破裂したり、はがれおちた血栓が脳や心臓の血管に運び込まれて血流をせき止めるなどが発生すると致命的な事態になってしまうこともありえます。
そしてこの血栓症のリスクが増大する要素として大きな物となるのが、高脂血症です。
高脂血症を抱える人は血液中に脂肪分が多量に存在するということになりますから粘性が高い血液になりやすく、その粘性の高い血液が血栓に絡むということになると、血栓が通常の人よりも流れやすいというリスクが生じます。
そうなってしまうと先ほど述べたように脳や心臓の血管に血栓が詰まる、脳梗塞や心筋梗塞といった症状が引き起こされるわけですから、基本的に高脂血症を抱えている人は避妊薬の服用を開始できないということになっているのです。
どうしても避妊薬を開始したいというような場合には医師に相談をすることもできますが、まずは高脂血症の改善が必要だと言われる可能性の方が高いでしょう。
現代医学であればしっかりと生活を正していけば高脂血症の改善もできるようになっていますから、まずは改善をして、万全の体調にしてから服用を開始するようにしましょう。